春休みの終わりが見えてきました。例年、春休みのこのぐらいの時期に、春休みの終わりが見えて、少し憂鬱になるのです。去年は、人のほとんど来ない自分の個展の会場で、一人でそんなことを考えていました。自分の作品をボーッと眺めたり、屋上へ行ったり、うとうとしたり、ミヒャエル・エンデの本を少し読みながら過ごす7時間は、意外に早く終わるのです。会場がビルの一室だったから、エレベータの音がすると少しドキドキするんだけど、大抵は他の階の会社の人が使うエレベーターの音なのです。あの感覚が今少し恋しいです。人があまり来なかったことは寂しかったけど(確かに行きづらい場所ではあったかも)、それはそれでなんか面白かったというか、良く言えば村上春樹の小説のような気分でした。
けれど、今年は様々な現実的なことによって、そんなことに浸ってはいられないのです。
明日上映会やりますよ。